トゥラからモスクワに帰郷。
友達のクリスカも一緒に着いてきた。
いまさらながら、トゥラは「英雄の街」として知られているらしく、軍事博物館などがある。
まぁ確かに英雄っぽい人がいますよ。
さらばトゥラ。また会う時が来れば、微笑みかわそうだのなんちゃらと言っておきましょう。
モスクワに到着し、ホテルにチェックイン。
クリスカとちょっと観光して、彼女を見送るため駅へ行く。
チケットを買うクリスカ。
お?俺が買った受付と違うけどこっちの方が安いのかな。
受付の人がなんか言ってる。
「電車、もう行っちゃったから次は21時の便ね」
おいおい、21時ってあと2時間後ですが?
「散歩しましょう」というクリスカ。
待て待て、あなた学生でしょう。お母さん心配してますよ。
ということで、彼女をトゥラまで送り届けるために駅でどうにかしようとするのだが…。
チケットがあるものの、「いつ出発するのかもどこから出発するのかもわからない」という彼女。
ロシア語俺よりわかるでしょ、あんた。
「言葉はわかるけどシステムがわからないの!」
俺もわからんわ!
そうこうしているうちに19時に。受付にもう一度行ってみると、チケットはエレクトリーチカのものだった。私が買った新幹線とは全く別物のチケットである。
「エレクトリーチカで帰りたくない!あそこは危ないもん!」
と腕にすがってくる彼女。
えーでも、新幹線は次22時やし、それで帰るしかないでしょうが。
もぞもぞしている。
「分かった、もう金を渡すからタクシーで帰りなさい。どうせ7000ルーブルくらいだろう」
ということでタクシーに乗せ、帰宅させる。
彼女は未成年なので、親が心配して通報して私が逮捕されロシアの牢獄で残りの人生を過ごすわけにはいかないのである。
彼女が帰宅した後、ホテルに戻る。10時くらいに、初日に会ったナギと駅で待ち合わせし、部屋で一緒に飲み、そのままこの日は終了。
明日はドイツへ入国である。